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e-cor エコール フランス語コミュニケーション教室

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        日々是々 フランス語とわたしの冒険

        日々是々 フランス語とわたしの冒険

20080517_478356.jpg

ヒロシマ:フランスの場合。

May 18, 2008

travauxTravaux

本日の土曜日のアトリエ、復活して参加してくださった方にみんな大喜び。うれしかったです。 さて実家が外壁の塗装や台所の工事で、いつになくガテンな人であふれています。 落語なんかだと、庭師さんが家の主人に「まま、ごくろうさん、こっちへおあがんなさい、日陰で一杯おやりなさいな」なんて労うシーンが出てくるもんですが、今はなんだか却って迷惑になるかもしれないし・・・とヘンテコなジレンマを抱えて、おかしなもんです。職人さんが何人来ているのかさえも把握できず。 ここのところ、気になっていた記事についてやっと書く時間をとれました↓ http://www.lemonde.fr/ameriques/article/2008/05/13/tres-suspectes-photos-d-hiroshima_1044315_3222.html (フランス語記事。コピペで飛んでください。いきなりPUBが出るので「FERMER」クリックで記事が出ます。) だいぶ「今更」な話ですが・・・。今日はちぃと社会派です。 先々週だったか、Le MondeでこのHiroshima : ce que le monde n'avait jamais vu(世界が未だ見たことのないヒロシマ)という特集を見かけて、その時激しく忙しかったのでそのままになっていたのですが、いざ読もうと思ったらなんと Très suspectes photos de Hiroshima(非常に疑わしきヒロシマの写真)にヴァージョン・アップ(ダウン)していて、あれあれ・・・? 要約すると、ル・モンド紙が1945年8月6日に広島に原爆が落とされた後の写真と称して出した10枚のうち、6枚が実は1923年の関東大震災の写真だったということがわかってあたふた、というもの。 なんでこんな凡ミスが起きたのかというと、そもそもこの写真の出所がスタンフォード大学の膨大なアーカイヴを持つフーヴァー研究所で、そこで初めにしっかりと裏づけが取れてなかったから。更に、5月の頭にはすでにそのうちの3枚がショーン・マロイというマーセッド大学(カリフォルニア)の研究者の著書に使われて出版されるということで、ル・モンドはすっかり信じ込んでしまったというもの。 フーヴァー研究所内で「キャップ・コレクション」と呼ばれているこの写真は、元駐日アメリカ軍兵士ロバート・キャップという人が「広島のある洞窟で見つけた」というものだとフーヴァー側は説明しているのだけれど、ル・モンドの突っ込んだ質問には、「個人情報に関することなので、キャップ氏についてはノーコメント」としか答えなかったそう。 原爆投下直後~3日目の写真というのは存在するという証言があるのだけれど、旧日本軍が8月17日以降検閲を厳しくしたため流出されておらず、当時の惨状を写したものは200枚ばかりが残っているだけで、しかも大量の遺体が写っているものはひとつも残っていないためこの写真はセンセーショナルなもの、と、関係者は大興奮してしまった。 けれど、その後広島平和記念資料館など2件の問い合わせがあり、マーセッド大学からもマロイ氏のHPからも件の写真が消えてしまい、詳しい説明もなく、ル・モンドはパニックに。 Inalco(フランス国立東洋言語文化学院)の日本言語・文明学科の責任者ミカエル・リュケン氏も、この記事には初め「とうとう欠けた輪を繋ぐ証拠が出てきた」とうっかり思ったらしいのだけれど、写真の検証をしてみたところ、 ① 人々がかぶっているかんかん帽が、20年代~40年代の特徴的なものだったこと ② 当時の広島にはない工場の煙突が数本写っていたこと ③ 写っている一部の木が無傷な状態で残っているということは原爆を受けた場合にありえないということ という訳で、現在のところ少なくとも6枚は1945年の広島ではないということがわかっています。 こんな初歩的な検証で「別物」と分かるっていうのは、どう考えても関係者の怠慢。 関わっているすべての機関で調査が甘かったという連鎖は、結果的に「権威主義」というのがちらちらと見える構図の上に成り立つ。「見たことのない」というフレーズはいつの時代も大衆を引き付けるし、タブー満載のテーマについてであれば尚更ヒートアップするのはわかるのですが・・・ この言い訳記事のル・モンドは完全に立場を責任転嫁していて、 「フーヴァー研究所は、なぜこれらの写真の信憑性を認めたのか?事前に日本の専門家に問い合わせをしたのか?ネガの時代検証を行ったのか?」と逆切れ。読者はそっくりそのせりふをル・モンドにぶつけたいです。 更に、「ル・モンドが日本の専門家の意見を求めなかったことに非があるとしたら、それはフーヴァー研究所がまさか資料の検証を怠るとは思わなかったからである」と締めくくるのには、唖然。被害者っぽく愚痴っていますが、同じ穴の狢では。 とかく、海外の文明・歴史についてはdramatique(ドラマチック)に捕らえがちですが、結果、"conséquence dramatique*" (サイアクな結果)になってしまったようです。 ................................................................. *本日の土曜日のアトリエで話題になった「dramatique」の言葉遊び。こんな感じでさっそく応用してみました。

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