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e-cor エコール フランス語コミュニケーション教室

新潟県新潟市・三条市のフランス語教室
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        日々是々 フランス語とわたしの冒険

        日々是々 フランス語とわたしの冒険

Ou le dieu de la mer reside
Ou le dieu de la mer reside

Mari le filtre, Bob l'éponge

April 6, 2009

 Au coeur du "Poseidon"

Marie avec M Homma
Marie avec M Homma

来年のプロジェクト。ナント市のアーティストが新潟市にレジデンス・イン(2~3ヶ月滞在して作品を作り、展示)するというもの。 その下見を兼ねて、マリー・ドルゥエさんが来潟。  新潟・フランス協会事務局長と。

本日は新潟滞在の最終日、一日フリーだったので、神社・お寺を見て周り、最後に日本海まで足を伸ばしました。 C'était manifique, le coucher du soleil...! 海辺の知る人ぞ知るカフェはアメリカンでキッチュで宇宙的な空間。みんな一瞬で気に入ってしまいました。通っちゃいそうです。オーナーはナントに行ったことがあるんだとか。ナントのどこかわからないのですが、浜辺の砂を送ってもらったんだって。 ところで、昨日ここを槙原敬之が訪れたそうで・・・一日違い。mince, alors!(と、とりあえず言ってみる)。

plage
plage

 たいしたキャリアではありませんが、新潟を訪れるフランス人の通訳をさせて頂く中で、このマリーさんは「異色」な存在でした。

日本に始めて来たフランス人で、彼女のようにすっと日本になじんで私たち以上に気を遣う方は、ちょっといません。 いやいや、フランスから来られる方々は皆さん気を遣われているのでしょうが、その「遣いどころ」というのが、彼女の場合日本人のそれとかなり近いのです。

多分、人間を信用することができる心の強いひとなのでしょう。

顔は笑顔でも、私たちアジア人を「エイリアン」だと思っているヨーロッパ人はまだたくさんいます。そういう人たちは、いくら慇懃に取り繕っても、笑顔を見せても、根本的に「人」として私たちを信用していない、というのが接していて感じられると悲しくなります。そんな不信感はお互い様で、私たちの中にだって肌や目の色が違うということが、無意識に萎縮や反発を引き起こしていたりするのですし・・・。

初めて来た外国で、卑屈にも尊大にもならずに同じ人間だという意識を持って接し、感謝することができる、というのは心がしっかりと育っていなければできないことです。そんな彼女のすばらしさが、言葉の壁を越えてサポートをする人々の心にもダイレクトに届いたようで、みんな彼女をすぐに好きになってしまいました。

作品もちょっと不思議なコンセプトで、説明を聞くとひとつひとつとても面白い視点です。掛け軸や屏風にとても強い興味を持っていて、巨大な作品は10メートルもあるようなものなのですが、パネルやキャンバスを使わず、巻紙を使います。イマジネーションの風景の中に人の身体が反映したり、実際にある木の陰が彼女の作品に影を落とすように展示をしたりします。ギャラリーを回って彼女の作品のコンセプトを通訳しているうちに、だんだんマネージャー軍団のように見所を力説している私やサポーターの方々・・・ マリーさんは、映像の作品「Identité(アイデンティティ)」で色々な人を撮っているのですが、私もそれにちょっとだけ参加することになりました。しかし、その作品中わたしが答えなければならない質問というのが、 

Quel est ton désir que tu a envie de réaliser dans ton futur ? (将来実現したい願望は?) ・・・

結局、これは彼女が来年来る時までの宿題にされてしまったのですが、「夢」ではなく「願望、欲望」なのだと、念を押され、「近い将来実現させたいこと」とも違い、なかなか難しい質問・・・ 今年早々、ecorの皆さんに「おらおら、今年の目標を書かんかい、もちろんフランス語でじゃ」と鞭をふるったのがどうやらまずかったのか、今頃講師に罰が下っています。ひー

そして、初めてここで気がついたことなのですが・・・ 通訳をやっている時というのは話者同士の意思の交通整理をするため、フィルターに徹します。どんなシチュエーションであれ、その会合の成功のために、必要な時にはフィルターの網目をきつくしたりゆるくしたりして、言葉の通りを調整しなくてはだめなんです。 そういうことをやっている時の集中力というのは並大抵のものではなく、自分のことを考えることができなくなってしまいます。 発言者の意見に個人的な考えや嗜好をいちいちはさんでいてはこちらも身が持たないし、それ以外に気を使うことが山ほどあるのですから・・・

多分、もっと修行を積んだプロの通訳ならスイッチのオン・オフを簡単に出来るのでしょうが、駆け出しなものですから、そうは行きません。 そういう時に、まさに「アイデンティティ」な質問は厳しいのです。あたま空っぽで、な~んも考えられましぇん。 と、説明したら、マリーさんは、面白い生き物を眺めるように私を見つめて、

「あのね、おとといP君(国際課のフランス人)が通訳についてくれた時に、彼は『僕はスポンジですから』って言ったのよ。さっきあなたは『フィルター』って言ったけど、やっぱり同じことを考えるのねぇ」

と、しみじみ言ったのです。P氏、きみはスポンジ・ボブだったのか ・・・

(想像中) 

(爆笑中)

スポンジとフィルターどっちが格が上かはおいて置いて、あのジェニアルPくんも同じこと思って仕事をしていてくれるのがちょっと嬉しかった。

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