性に関するきわどい話。

20080412_465903.jpg

今日のéquation(方程式):変態+馬鹿=フランス。

ちなみに、今日の土曜日のアトリエのキーワードは「エドはるみ」・・・。 グーのほうではなくゴォーのほうです。

・・・「発音」はまだ来週も続きますから、お休みだった方はご心配なく。

風邪がまた流行っているようですね、お大事に・・・。  

この間、SM度がわかるテストというのをやらせてもらったら、私はどちらかと言えばややM気味だけれど、はじけることができないので深みにははまらないらしいということがわかりました。相手次第では開花することもあるかもしれないです。開花って。

その代わり、アブノーマル度は軽く平均超えしているので、変態らしい。

そう言われても、実感わかないけど(わいたら怖い)。別にフェチとかないんだけどなー。

でも、Sじゃなくて良かったですね、私。生徒さんにとって。 何を言っているのだという冒頭になりました。

どうも、最近ダークなエロに心惹かれます。ベタにボードレールが読みたくなる。 というよりも、私自身の方向性としてハイトクとかインビとかタンビとかゾンビとかは特に食指が動かなかったので、知識がかなりステレオタイプ。 フランスの文豪は変態と紙一重の人が多いのでこういう時便利なのだけれど、誰がいいんだろうなー。アモールにたくさんありそうだけど、フランス語でエロが読みたい。

やっぱり何をいっているのだという展開になりました。 そういえば、去年から「カラマーゾフの兄弟」亀山郁夫訳版が面白いというので、図書館で借りて読んでいます。現在第4巻、佳境です。

シリーズものは予約状況を見ると大体、読者のへこたれ具合がわかるのですがこれはもう顕著。 1巻を借りるのに予約から1ヶ月かかったのですが、2巻からさくっと減って4巻になると3日で入手。大方は2巻のイワンの壮大なる抒情詩にやられるんでしょう。イワンのバカ。

それにしても高校時代にちゃんとこういうのを読んでいればよかった。 ところで、思わぬ人と紙面で再会しました。その名はアレクシィ・ピロン。 そうです、あのシモネタ満載のエクスポゼで取り上げた、アカデミー会員になれなかったピロン大先生です。 まさか、ドストエフスキーがこんなマニアックな人(ピロンは、当時はオペラに作品を出すような劇作家ですから「知る人ぞ知る」人ではなかったのですが)を引用するとは思いもしなかったんですが、1巻からさり気なく、幾度となく顔を出されていました。 作者の、「狂気と書いてエネルギーと読む」ような強烈な引力は、夏目漱石もうらやましがったらしいけれど、この人の、冷静なのに一度たがが外れたらもう止まらないというギャンブラー的な登場人物・展開は前から好きで、今回のピロンつながりで好感度さらに上昇。

カラ兄4巻にはすごい名言があります。

ぼくはね、社会ぜんぶの層のばか者どもを、ゆすぶってやるのが趣味でさ。 [...]『ばかなフランス人にまさるばかはなし』とか言うけどさ、ロシア人の顔つきだって、そう褒められたもんじゃないな。       

カラマーゾフの兄弟 4 第10編 3 生徒たち p.53, 亀山郁夫訳 光文社古典新訳文庫

ロシアでは有名なのだろうか、この格言「馬鹿なフランス人に勝る馬鹿はなし」。 誰が作ったのだろう。ドストエフスキー自身?作った人は本当に良く見ている。

フランス語に関わる人たちにはぜひこの言葉を胸にとどめておいてほしいものです。 特に、フランス語学習者には、習得に行き詰まった時につぶやいて(または叫んで)、悩んだりするのは馬鹿馬鹿しいとふっきって欲しい。

無粋ながら一応注釈をしておくと、これはフランス人が全人類中で最もバカだと言いたいだけわけではなくて、映画「奇人達の晩餐会」的にもし馬鹿を競った場合、フランス人はバカのチャンピオンになるであろうという、バカ好き、バカなこと好き、バカに向かって全力を尽くすという性質、私が愛してやまないフランスの一面を表してもいるのです。

ま、どう言おうとバカはバカなんだけどね。 というわけで本日のタイトル通り、性質に関するお話でした。