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e-cor エコール フランス語コミュニケーション教室

新潟県新潟市・三条市のフランス語教室
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        日々是々 フランス語とわたしの冒険

        日々是々 フランス語とわたしの冒険

planetarium
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冬

January 24, 2007

あかいめだまの さそり   

ひろげたわしの つばさ   

あおいめだまの こいぬ   

ひかりのへびの とぐろ   

オリオンは高く うたい   

つゆとしもとを おとす   

アンドロメダの くもは   

さかなのくちの かたち   

大ぐまのあしを きたに   

5つのばした  ところ   

小熊のひたいの うえは   

そらのめぐりの めあて

小学校の時に習った「星めぐりの歌」が 思わず飛び出た。

フランスは寒気の影響で急に気温が下がった。 寝る前にふと見上げると、窓の外がプラネタリウムだった。 目の前に広がるオリオン座の迫力。

空気が切れるように澄んでいる。

A la belle étoile* 表現はきれいだけれど、この季節、これで毎年死人が出る。 どうか、今年はSDFの死者が出ませんように。

*仏語の「美しき星の下で」という表現 イコール 「野宿」という意味になります。

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浮かぶ
浮かぶ

Α et  Ω

January 21, 2007

終わりは始まりの始まり。

金曜日、最後の試験科目 Le Bel Inconnuを終了。

4時間の小論文も、身体がやっとリズムを覚えて来た。 携帯した角砂糖をなめつつ、気が遠くなるのを何とかこらえる。

慣れって言うのはすごい。

4時間はあっという間。

2学期は月曜日から。これが最後の学期となる。(予定)。

O師匠の言うとおり、「中心に力を籠めて」 祈るような気持ちで勉強する。

こんな「がんばり方」を知ることができただけでもフランスに来て良かった。

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nvlhisdelalgfcs
nvlhisdelalgfcs

遅れてきたお正月

January 7, 2007

どこを探しても絶版で見つからなかった「Nouvelle histoire de la langue française」、アメリカから逆輸入。なんてこった。

この本は美しい。 初めて図書館で手にした時、そう思った。 はかないクリスタルのような時間を閉じ込めたような気がする。 内容はフランス語の進化についての専門書なのに、なんだか詩を読んでいるような感覚。

ヴァカンスはあっという間に去っていった・・・

9月にナントに戻ってきてから、課題に追われたりしていて、自分で何をしていたか一向に記憶がない。

返ってきた課題を見て、『私こんなこと書いたっけ???』

フランスの大学で勉強をしている日本人のわたしの前で 日本語を教えるためにInalcoに登録したフランス人O兄は心なしかピリピリ。 十分に思える彼の日本語力をもってしても、日本語はやっぱり難しいのだとか。

「裁判のさ、『裁』って何偏?辞書で探すときたいへんだったんだよ」

「知らない・・・」

考えてみれば、今わたしがフランス語を言語学的・修辞学的・文法的などなどから分析しているようなことを、母国語に関しては何も知らない。 なんだか鏡みたいだなぁ私ら、とKさんの作ったつくねをほお張る。 相変わらずKさんの作る料理はおいしい。 おいしいし、安心する。 奥さんの味で、母の味だからなのかな。

O兄の横では彼の長女が春雨のお変わりをし、わたしの横で暴君たる長男は「あんこ(encore)」とおわんを振り回す。

どこにでもある、普通の、鍋を囲む家庭の風景。

なんとなく日本で、なんとなくフランスな。

みんなですごろくをして、かるたをした。何年ぶりだろ、こんなお正月っぽいことをしたのは。

考えてみれば、もう4年も日本でお正月を過ごしていない。

「がんばろう、わたしたち」

湯気の向こうが、温かくかすんで見えた。

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雲海
雲海

雲海

January 4, 2007

ナントは海からの風がやってくるので天気が変わりやすい。

よく、ぼけっと空を眺めると、雲がすごい速さで動いていく。 同じ形を形成することは二度とないから儚い。 けれど、雲自体がなくなってしまうことはない。

白や灰色の隙間からちらりと見える青空を見ると、なんでこんなにほっとするのだろう。

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dieu des menteurs
dieu des menteurs

The Fine Line

January 3, 2007

みなさま、明けましておめでとうございます。 2006年にご挨拶ができないまま年越ししてしまい大変失礼をいたしました・・・。

フランスに来て、初めて年末に「大掃除」なるものをやりました。

もともと荷物が(不必要に)多いたちでしたが、それにしても5年で塵も積もればTour de Bretagne(超地元ネタ)とはよく言ったものです。

きっかけは、今頃Karen KingstonのCREATING SACRED SPACE WITH FENG SHUIだったりします。

日本ではCLEAR YOUR CLATTER WITH FENG SHUIが翻訳されて有名みたいです。 風水についての知識は全くないのですが『家はその人を象徴する』ということにぎくり、としました・・・。

実際、今まで住んだアパートも、今のものも、その時々の私そっくりでした。 この本を読んでいると、とにかくもう今すぐあれも処分しよう、これも整理しようというすごいエネルギーが沸いてくるところがまずすごいです。

『物にはすべて「気(エネルギー)」がある』ということ、雑然としたところではその方々に放たれたエネルギーが意識に影響してくるし、物を溜めればそこに余計なエネルギーも溜まってしまう。すべてが住んでいる私に影響して、集中力散漫にしたり、思考がクリアーにならなかったりという原因になり、果ては住居の外の人間関係、プロジェクト、仕事などにも影響するということ、いちいち納得。

人間関係、起きてくる現象はすべて鏡、という考え方が、たくさん「痛い目」にあったり、助けてもらったりしてやっと腑に落ちたと思います。 たとえ一方的に相手がひどい、という状況(いじめとか、ストーカーとか)であっても、その現象の責任は50/50。

なぜなら、その現象が起こるにはどうしても相手と自分の二人の実体が必要不可欠だからです。 その上で、たとえば表面上は一方が行動を起こして他方に被害を与えているように見えても、実は被害を受けている方が、心の深いところで相手のアクションを引き起こすだけの強いエネルギーを出しているということがほとんどなんだと思います。 だから、相手は代わっても何度も同じような被害にあってしまう。

本当のテラピー(癒し)は、その根本的な原因を探り当てて、本人がそれを自覚し、変化しようという動きを促すもので、様々な方法があると思う。 いい人間関係に恵まれたかったら、自分に集中をして自分自身の思考レベルをあげること。

 毎年、今年のキーワードというのを勝手に作っているのですが、今年はどうやらこれに決まりそう。

「The Fine Line」

Paul MacCartneyのアルバム「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD」より。

自分の「芯」をまっすぐに保つこと、太極拳では天地と繋がりなさいと言われること。

「ファインダー」がぶれないように、自分が何を考えているのかに「細心」の注意を払うこと。

自分の目指す「ライン」に進むこと。

心も身体も「fine」= 健康であるということ。

Être à jour (その日を生きること)。

感謝をすること。

年末年始、こんなことを考えていました。 写真は「うそつきのかみさま」。

と言っても、本当は全く逆のお守り。 9歳のとき、パリで父のルームメイトだったセルジオが、別れ際にくれた置物。

「まり、この置物はね、まりがうそをつく度に黒ずんで来て、最後には粉々に割れちゃうんだよ。だから、うそをついたらだめだよ。」

あれからもう20年経ちましたが、かみさまはまだ破壊されていません。 お陰で、わたしはうそつきにならずに済んでいます。

みなさま、どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

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hyathince
hyathince

開花

December 16, 2006

師走でごわす。 (と、書いてから、去年もこう書いたような気がしてならない。まあいいや。)

恒例となっている怒涛のコントロール&提出課題も、3年目ともなると混乱の深みもましてきます。

というのも、ナント大現文学部では1年目に20世紀から18世紀、2年目に17世紀から中世を主に学び、3年目になると、ごたまぜになります。

よく、今の自分の状況を客観的かつ冷静に考察するとき、美術の先生が水彩画を描くときに「3色以上色を混ぜると★こ色になります!」といっていたことが脳裏によみがえります。 「狂った世界に居る」 と、ある方に言われてしまいましたが、振り返って見るとまさに狂っているかもねーんと思ってしまいます。

先週は10世紀初めに発見されたほぼフラ語はじめにんげん的文章のSéquence de Sainte Eulalie(聖ユラリーのシークエンス)と、9世紀に書かれたという元祖フラ語文Serments de Strasbourgの比較について、ラテン語とも古フラ語ともいえない謎の文章を分析して、再び「語尾ツ」現象に陥り、直後に翻訳の歴史クラスの課題のヴァージニア・ウルフのフラ語訳(マルグリット・ユルスナールとセシル・ワジュスブロ)比較を書き、先週は同時にマリヴォーの戯曲についての試験と中世の文学クラスのLe Bel Inconnuのcommentaire composéを書くのにまた語尾ツ復活したり旧約聖書に戻ったり、荷馬車騎士と再会したりして、今日3時間の言語習得についてのクラス(オプションのScience des langagesクラス)で、プロトコルだのセオリーだの普遍文法の仮説だのでショートを起こし、腰が痛いといいながら帰ってきたところです。

これだけやってるだけならいいけど、合間に授業があるからそこにバルザックとかコルネイユとかギリシャ劇とかも登場してもう、無礼講状態です。

残るは来週月曜日のルネッサンス期の演劇とポエジーで終わり。

後は年明けの試験までひたすら篭るだけ。

狂ってるなー。

時代も言語も入り乱れている・・・。

最近、文章を書いている時、様々な言語(といっても使えるのは3ヶ国語だけ、全部中途半端にしか使えないんだが)が混じっても気にしなくなった。言語間の国境が薄くなったのかもしれない。

ニュートンは、「人は国境を作りすぎて橋を作らな過ぎた」と言ったけれど、私の頭の中だけでも国境をどんどんつぶしていければいいなと思う。 国境をつぶすってことは、既成概念をつぶすことにもなる。物の見方がぐるり変わってしまうこともある。

verba volent, scripta manent(ウエルバ ウォラント、スクリプタ マネント、話された言葉は飛びさるが、書かれた言葉は残る)。

今までは、真の価値のあるものだけが、言葉として残ってきたのかと思っていた。 けれど、その「真」に閉じ込められた言葉たちよりも、もっと源の、「真の芯」のようなものは、同時に飛び去り、残ることができるのかもしれないと、今は感じる。

「残ること」「表すこと」「記すこと」に、こだわってきたけれど、今は言葉のように軽く、空を漂い、いつか消える自分が楽しい。 現実が時代も言葉も入り乱れてくると夢も多国語になってくるのだけれど、さすが夢だけあって現実の規制を無視してくるので、小学校の時一緒の班だったとっくんがフラ語でしゃべっていて仰天した。

「生きてるのか?」とご心配のみなさま、無事です。

ついでにねじもはずれて、ますますいい感じでぶっとんでます。お気遣いありがとうございます。

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Cowboy
Cowboy

Luke, my dear

December 4, 2006

どーでもいいことを書きます。 Lucky Lukeの声にしびれる・・・ 英語の発音めちゃめちゃ悪いが、声がいいので許す。

※ちなみに、Lucky Lukeは「ラッキー・リューク」ではなく「リュッキー・リュク」と発音します。フラ語って変・・・。

リュクさんは、「自分の影より早くピストルを抜く男」だそうです。 アニメ版は洗練されていますが、アルバム版だともっさりしていて男前度が4割ほど落ちるような気がします(といっても、立ち読みしただけの印象)。

いまだにダルトン4兄弟の名前と顔が一致しません。ていうか、みんな同じ顔なので、名前と背の高さといった方がいいのか。

あー、本当に今日はどうでもいいことでした。 でも、「クールな男前声」なんです!それが言いたかっただけなんです!

http://www.lucky-luke.com/__index.html(リンクは張りません) →jeux&pites→musiqueでタイトルミュージックが聴けます(Lukeさんが歌って?います)

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ombre
ombre

Ora et Labora

November 30, 2006

Ora et labora.

オーラ エト ラボーラ 

祈りなさい、そして働きなさい。

人間がこの世に生まれてきて、行うことはこの二つだけなのかもしれない。 少なくとも、今わたしができるのは、この二つだけだ。

Ora et labora.

あなたはどうですか?

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あほうの勲章
あほうの勲章

プゥ一等あげます

November 26, 2006

灰谷健次郎さんが亡くなってしまわれた。 72歳なんて、謙虚すぎる。でも、「らしい」のかもしれない。

灰谷作品はわたしの子供時代を形成してくれたと言ってもいい。 いつでも、子供の味方で、子供のあらゆる面を容赦なく、温かく見つめていた。

だから、子供たちや彼らを取り巻く大人たちの「影」や、「秘密」も、当たり前のように描かれていた。陰があるからこそ、陽を見つめることができる。だから、影は子供にも容赦しない。この宇宙に存在するものは、そういう仕組みの中で呼吸をしている。

ろくべえ、まってろよ

子供になりたかったパパと大人になりたかった僕

ふたりはふたり

マコチン

島物語

小学生の時、楽しくて何度も何度も開いては眺めた。坪井さんの独特で繊細な、ちょっと面白い絵も好きだった。

プゥ一等あげます

ひとりひとりの子供を、今でも思い出すことができる。

お尻が大きくて、運動が苦手なアヒルちゃん

「エエシの子」だけど産婆のお母さんが忙しくてさびしいタマエモン

おしゃまで気が強いけれど、お父さんのことで不安なドテカボチャ

頭がよく活発、でもお父さんが服役から戻ってくるのに動揺するカドチン

歌がうまくて、かっこよくて、頼りなくて、繊細で、ユーモアがあり、お母さんとよくけんかしては家出するシンベエ先生。

「マリー・アントワネットはギロチン台に上ったときも泣かなかった」という話や、「くそったれめが!」という先生の口癖(今の時代、PTAに大問題にされそうだ)が、子供に勇気を与えたり、

酒瓶の蓋を集めて「あほうの勲章」を作ったり(集めるために、カドチンは堂々と居酒屋に行って、カウンターの酔っ払いの相手をする。すごい肝のすわった子供・・・)、

掃除の時間に、男対女で大戦争を起こしたり、それでシンベエ先生が「男と女とはなにか」という授業をやったりする。

プゥ一等とは、子供たちがシンベエ先生に与えた称号。偉くも金持ちでもない先生だから、他の人より優れているのはおならがすごい、ということだけという、子供のシビアな意見だけれど、Jugement de valeur、「価値観」というものを、彼らは先生からしっかりと汲み取っている。

世の中でいわゆる「マージナル」と言われるところに追い込まれる登場人物は必ず出てくる。それが癲癇だったり、アルコール依存症だったり、不倫だったり、生々しい。巻き込まれる子供は精一杯防御し、攻撃する。

「少女の器」の中で、アル中の治療中の母を見舞いに行きながらも、「おかんとは一生戦争や」「やらないとこっちがやられる」という登場人物の言葉は、同じ中学生でも、自ら命をたってしまう現在の子供たちにとっては有り得ない考えなのかもしれない。 子供時代に得たものは、地層のように個人の人格のベースの部分に眠っている。 それは何も、実体験や実際の親から受けた教育ばかりではなくて、 「読む」とか「聴く」とか「見る」ということによっても、文化を形成することができる。子供たちには、灰谷作品のように「生きている」ものにたくさん触れて欲しい。 それが、ひょっとしたらいつか「To be or not to be」という選択をしなくてはならなくなったときに、味方になってくれるかもしれないから。

灰谷健次郎さん、今まで育ててくださりどうもありがとうございました。 そして、これからも、よろしくお願いします。

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the final cut
the final cut

Historias minimas

November 23, 2006

いつか見ようと思いながらなかなか見る機会がなかったAltmanが亡くなってしまった。 CarverのShort Cutsを映画化した監督。

大学に入ってからというものそれどころじゃなくて、全く映画に行く余裕がなくなってしまった。それまで月に4~5本は見ていた(つまり週約一本のペース)のだけれど。

映画がle 7ème art(第7番目のアート)と呼ばれる国だから、ナントみたいな小さな町でも3歩あるけば映画館にぶつかる。昔の映画やら掘り出し物やらをこだわって見せてくれるし、値段も安い。

ナントでは毎年11月に3大陸映画祭というフェスティバルが開かれて、なかなか普段では見られない国の映画を見ることができる。 しかし、なんでこの、みんなが「travailler comme un fou(気が狂いそうなほど忙しい)」時期にやるかなーといつも思う。

historias minimas
historias minimas

ここのところわたしの中で「王様」の映画は、2002年の映画祭で審査員特別賞を取ったカルロス・ソリン監督の Historias minimas。

「そこそこいい、どこにでもいる人」しか出てこない、時間が静かに進むロード・ムービーで、主役はおじいちゃん。

アップのカットがものすごく多いのだけれど、ほんのちょっと出てくる人も、主な登場人物もみんなそれぞれものすごい味がある。 そして、みんなに共通して言えること、それは 「笑顔がものすごくきれい。」

パタゴニアのなーんにもない砂漠の中をうねうねと道路が走り、限りなく透明で、時間が止まったような深い青空、凍るような空気、駆け抜ける風。 その青さのような笑顔をみんなが持っている。 物悲しくノスタルジックなギターやアコーディオンの音楽も、 がらんとした家も、 さびしく眩しいカフェ「カリフォルニア」も、 賢いワンコも、 皮肉が少し効いた笑いも、 おいしそうなローストや、パイや、まずそうなケーキ・・・ なんだかすべてに癒される。

考えてみると、カミュやレイモンド・カーヴァーにも共通する「minimas」な雰囲気や、何気なさというのが、わたしは好きなのかもしれない (インタビューなんかを読むとカーヴァーは自身が「ミニマリスト」と呼ばれるのはあまりうれしくなかったみたいだ。作品を作るときはすごく早いらしいが、同じ詩人でもTed Hughesみたいなタイプとちょっと違って、カーヴァーは結構推敲をしていたらしい)。

温度を感じさせない、無機質な程透明な流れに、よく顔を近づけてみるとちかっ、ちかっと星が瞬いているのが映る、そんな感触。

カーヴァーはもっと乾いたアーバンな感じだけれど、このソリンの映画は凍るほど寒くまぶしく、やっぱり乾いた大地なのに、もっと温かく、やるせなく、ヒューマンな感じ。アルゼンチンならでは、な感じ。 登場人物一人一人が、なかなかいいやつじゃん、という部分と、ちょっとねぇ・・・という部分を合わせ持って出てくるからリアルだし、プロの役者がほとんど出ていない(パン屋役のマッチョなおじさんの本業はケーキ屋さんだったりするらしい)ところに味があるのかも。

タイトル「ヒストリアス ミニマス」はカメラの品名らしいです。ロードムービーを取るのに適したもので、この映画を撮るときに丁度監督の手に入ったらしい。 日本で上映されてないのかもしれませんが、こういう映画って、どこかでやっててくれるとほっとできていいのになぁ。

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pierre de lune
pierre de lune

祈る

November 22, 2006

祈るということは、ものすごいエネルギーが必要で、 ものすごくエネルギーを頂くことができる、最大の励ましだと思った。

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alter ego
alter ego

緊張、そしてなくした物

November 21, 2006

本日、無事バルザックLa Vieille Filleの口頭テキスト解析を終了。

ベルティエ先生は、別れ際に手を合わせて「どうか、君の最後の一年が無事に終了しますように!本当に祈っているからね」と言って下さった。

あー、いいひとやーあんたー。 30分ほどの口頭説明だけれど、一筋縄ではいかないバルザックの作品のなかでも、一ひねりも二ひねりもぐりぐりと捻り込んだ抜粋をあらゆる角度から検証するのは簡単ではない。 今回は、すごく楽しんでバルザックの世界を掘り下げることができた気がします。

ベルティエさんのような「先生の中の先生」タイプに「あんたの分析力も説明力も説得力も問題なし!」と太鼓判を押してもらえると、大きく温かい自信と確かさが自分の中にしっかりと育っていく気がする。

彼には文章を五感すべてを使って読む、読むというよりは、むしろ匂いを嗅ぐというような、文章を身体で感じる(と、文に書くと怪しいが)、そういう読解の方法を学んだ。文章とくんずほぐれず取っ組み合うというやり方を覚えると、今までやっていたのは、「読書」だったけれど、「読解」ではなかったなあと思う。

去年のコルメレ先生の言葉を借りれば、 「読む、とは筆者が閉じ込めた思考を解き放つ行為である」

息つく暇もなく、中国語の宿題とLe Bel Inconuに取り掛かる。 なんつうか、「何でも屋」だ、今のわたしは・・・こうなったらもう、どんとこい。 緊張と緩和の果てに、傘をどこかに置き忘れたことに気づく。 そういえば、去年も英語のエクスポゼの後、やかん頭をのっけてボウフラのように帰って、傘を忘れた気がする・・・。

学習しないなあ。

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coeurs
coeurs

解く

November 18, 2006

「解く」とは 「徳」になること、という。 そうして、こんがらがったものが「解けた」とき、 その意識は「溶ける」。

溶けないで残っていたら・・・? それはまだ「解け」ていないのだ。 だから「徳」にもならない。

本当の酔っ払いは「酔ってません!」と主張する。 だから女の子の「酔っ払っちゃった・・・」てのは、例外もありますでしょうが、多くはしっかりした状態での発言です。気になるあの子がこう言い出したら、男性の皆さん、間違っても「じゃ、タクシー呼んであげる」などと言ってはいけません! Je ferme la parenthèse.

つまり、どんな状態や理想も、それが自意識の中に溶けずに残っているとき、それはまだ完全に実現されてはいないのだと思う。 完全に実現をされるということ、それは「昇華」だと思う。 だから、マインドの中から消えてなくなってしまう。 溶けてしまう。 てなことを、朝、太極拳をやりながら思った。

 

しばらくご無沙汰をしておりました。 2006年もあと2ヶ月を切って、今が丁度激戦且つ混戦極まる状態です。

一昨日コルネイユのL'Illusion comiqueの小論文を提出し、 昨日から、月曜日のバルザックLa Vieille Filleのテキストの口頭解析の準備に入っています。

L'Illusion comiqueは、いわゆる「入れ子式」になっている劇で、作者自身が「Un étrange monstre(わけのわからん怪物)」と呼んでいる位、あらゆる規格をはみ出している作品です。時間と空間を捻じ曲げるすごい手腕。

バルザックの方は相変わらず難しいのですが、この「老嬢」という作品は特に「解剖小説」として凄まじいです。女体解体!しかも一言もエロティックな言葉を使わない。 心の動きを人間の器官を通して表現することができるのは、バルザック以外にはいないのでは・・・。この作家にとっては、医学者=詩人になるらしい。

最近、もっとも苦手としている数学(というよりわたしの場合は「さんすう」からやり直したほうがよさそうなのだけれど)や物理をやりたくて仕方がなくなっています。 方程式を見るとドキドキします。(現在のお気に入りフラ語第一位が「équation(方程式)」。こういうバカなことは他の外国人フラ語ユーザーはしないのだろうか・・・) 「解く」力、文学や語学って実生活には役に立たないなんてこと、ありません。 その、解く力を普段の暮らしに応用すればいいだけ。 どんな風にわたしにはそれができるか、提供できるか、わたしなりの方程式を作るのに、今は夢中になっているのです。

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corpus
corpus

星君と伴君

November 1, 2006

ムールとフリットは決して分かつことができない、星君には伴君がいなくてはならないのと同じくらい。   

SさんとMさんに付き合ってもらい、念願のムール・マリニエール フリット付きを食べに行く。 ムール・マリニエールは、ムール、刻んだ玉ねぎとエシャロットを白ワインとバターで蒸し煮したもので、この汁にフリットをつけて食べるとうーんまーいのです。   

フリット、フライドポテトといえば、イラク関連でフランスが軍隊投入をしないことに対する抗議として、アメリカンな人々が「フレンチ・フライをフレンチ・フライト呼ばない運動」をやっていたことがありましたが、今は「フレンチ・フライ」と頼んだらフレンチ・フライを出してもらえるのでしょうか・・・?

 

さて、方々で顰蹙を買っているのですが、実は、私はフランス料理が好きではありません。

フランスにいながらそれはないだろう!との突っ込みは数知れず、そしてこの発言に父(料理人・エスコフィエのスタイルを基本とするクラッシックなフランス料理が専門)は泣いた・・・

ごめんよ、父さん!娘はごはんとお味噌汁の国の人なのよさ・・・。

 

ま、ま、そりゃね、おいしいです。

でも、もう一度食べたいって思うものって本当に少ない。

星君と伴君
星君と伴君

このムール・オ・フリットはそんな数少ない「あの時の味わいをもう一度!」なのです。

初めのおいしさは、二度とは味わえないと知っていながら、やっぱり追いかけてしまう。 料理は五感で味わうもので、その時のシチュエーションがものすごく影響すると思います。だから、はかなく、力強い。   

一番心に残っていて本当においしかった「フランス料理」は、と言われると、ヴォージュ広場にある小さなカフェで食べたアンチョビーのサラダ。 この時、わたしは傘も持たずに雨の中を歩き続けヴォージュ広場までやってきて仕方なく入ったのだけれど、ウェイターのお兄さんがとてもプロフェッショナルな人で、ずぶぬれでお「一人さま」の外国人にも嫌な顔ひとつせず、丁寧でタイミング抜群のサービスをしてくれたっけ・・・。

こういう人は、目配せひとつで何もかもが伝わり、それだけでも満足気分にほかほかします。 次にこのカフェに行って、同じものを頼んだとしても、きっと同じ満足は得られない。 わたしが同じようにひもじく疲れていて、同じウェイターさんに出会い、同じように息の合ったタイミングを作るチャンスはほとんどありません。

こうやって考えると、料理ってなんて儚いんでしょ。だから美しい。

帰り道、川面をちかちかと揺れる橋の明かりの中を、トラムが緩やかなシュプールを描きながら上ってくるのを見て、Sさんが 「このまま夜空にのぼっていきそうだなあ・・・」 とつぶやく。うぬぬ・・・詩人・・・。 とてもミスドでカスタードたっぷりのドーナツを3個ほおばる口から漏れたとは思えない、リリックな味わいがございました。

(写真はCuisines des pays de France © 2001, Edition du Chêne, Hachette-Livreより)

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miroir
miroir

循環

October 29, 2006

心にじんとくる作品やことばは その人の知識ではなく その人の日常が作る。

日常、 当たり前のことを当たり前に でもありがたさを感じながら行っていくと、 地に足がつく。

木のように。

幸せの花が咲き、そのこぼれる香に 同じように花を愛でる人が立ち止まるだろう。

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pois vermeils
pois vermeils

熱の頭で韻を踏む。

October 26, 2006

J'ai attrappé un petit rhume...

Mon nez me semble gonflé comme lune,

Il faut aller au lit,

Comme un oiseau dans son nid.

 

赤いものが、奥の方でじんじんしています。 ああ、ふらふらしてきた

韻を考えている場合ではなく、寝ないと・・・ のど痛・・・

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A la nuit orageuse
A la nuit orageuse

Epiphanie

October 24, 2006

ぽたり ぽたり 

ぱらぱら

ぱたた 

ぱたた 

ぱたり

ざうわざうわざうわ

ぼぼぼ 

ぼぼぼ 

ぼぼぼざざぱた

 

朝 生暖かい風に乗って水滴がアスファルトに脈絡のない足跡を残していく

この感覚を知っている、意識の底がこそばゆい

夜 空が騒がしい 雲が駆け集まってくる

また風が吹いた

 

この記憶をくすぐる感覚が解けたとき、たぶん人はプルーストを経験できるんだろうなぁとトラムを待ちながらぼんやり思った。

プルーストといえば、昨日のケーキはおいしかったなぁ。 (この場合、プルースト→マドレーヌ、という連想ではなく、昨日お茶したときにケーキを食べながらプルーストの話になったのです)

フランスのサロン・ド・テは、むしろサロン・ド・ガトーです。お茶はどうでもいい。 (というお店が多い)

Sさんごちそうさま。

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face A face
face A face

正面

October 22, 2006

林檎の中で一番好きな種類・カナダ・グリ(Canada gris)。

渋い色、ごつごつした可愛いとは言えない外見、甘さより酸味が強く、さくさくというよりほくほくしている。

秋から春まで、今年もりんごの季節がやってきた。

赤や黄色の華やかでジューシーな林檎が並ぶのを横目に、 無愛想なカナダ・グリをせっせと袋に詰める。

 

ここ数日気を取られていること。

パフォーマンス力・表現意識と虚栄 デコーダ力 思い 感じること 聞くということ。 正面から見つめるという勇気。 正面に立ち、耳をすますということ。 当たり前のことを繰り返すこと。 日常。

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rosa noctis
rosa noctis

明暗

October 16, 2006

『解る』が『別る』に

『いい』が『どうでもいい』に

『想い』が『重い』に

『見える』が『見栄る』に

光が当たる場所しか、人は見ようとしない。 その光は、ぐるり海を照らす灯台の明かりのようにとどまるところをしらない。 けれど光は、どっしりと海を見下ろし、決して動かない灯台から発せられる。

 

「明暗」が絶筆で幕を閉じた理由をなんとなく感じた午後。

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une rite du matin
une rite du matin

La France

October 14, 2006
En France, ce qu'il y a de plus national est la vanité. Sachez-le bien : de toutes les blessures, celles que font la langue et l'oeil, la moquerie et le dédain sont incurables.  Honoré de Balzac, Le Cabinet des Antiques

「フランスで、『お国柄』の最たるものと言えば虚栄である。」 「知っておきたまえ、あらゆる種類の傷の中でも、舌による、そして目による傷、つまりあざけりと軽蔑は癒えることがないのだ。」     オノレ・ド・バルザック 「ル・キャビネ・デザンティック(骨董棚)」より                                    

*邦題知らず 邦訳 : mari

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Nov 12, 2017
仏検の読解問題にどうしても必要な力(3)
Nov 12, 2017
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Oct 24, 2017
仏検の読解問題にどうしても必要な力(2)
Oct 24, 2017
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May 25, 2016
仏検の読解問題にどうしても必要な力(1)
May 25, 2016
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Jan 21, 2014
岡本かの子の描くパリジャン的日本紳士
Jan 21, 2014
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May 5, 2013
文法を学ぶということ(後編)
May 5, 2013
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May 5, 2013
文法を学ぶということ(中編)
May 5, 2013
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