仏検の読解問題にどうしても必要な力(3)

 前回のおはなしは、仏検の問題文の構成は、パラグラフを見ると意外にシンプルっていう話でした(仏検の読解問題にどうしても必要な力(2))。今回は、一見難しそうな長文問題の何をもって「シンプル」というかをもう少し突っ込んで見ていきたいと思います。

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仏検の読解問題にどうしても必要な力(2)

1年半後にやっとパート II...

読解問題の時、まず始めにやるべきことは2つ:

  1. 文末に補足の語彙があるかどうかのチェック。あれば、先に読む。

  2. 問題冊子からできるだけ目を離して全体を眺める。

それぞれについて、解説します。

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続きはnoteの記事でお読みいただけます。(無料)

 

夏期講習(個人レッスン)のおしらせ

日数がかなり限られてしまいますが、今年も夏期講習を行います。ご要望があれば仏検対策・DELF/DALF対策の集中講座も可能です。 また、試験対策を踏まえて、 日本語で、そしてフランス語で、「読む」・「書く」とはどういうことなのか、何をすればいいのか? に焦点を当てる課題を行います。コツをつかめば、日常一人で訓練することも可能です。 ● 要予約 時間:90分マンツーマン 場所:中山教室(新潟市東区中山) ■月曜日 :14時30分~18時のご希望の時間 8/23, 30 ■木曜日 :10時30~12時30分のご希望の時間 8/19, 26 ■金曜日 : 8/6 (17時~20時のご希望の時間) 8/27 (14時30分~18時のご希望の時間) 授業料:こちらよりご確認下さい。 お申し込みを希望される方はエコールHPお問い合わせよりご相談下さい。

Invitation À l'aventure du français (フランス語の冒険はどうだい?)

Vivement lundi ! (月曜日が待ち遠しい!)

本日のVivement lundi !(ヴィヴモン・ランディ)クラスはゲスト二名・・・ ナント市から研修に来られているジャン=マリーさんとナント大学交換留学生のサミュエルさん。 ということで、彼らに参加して貰いました。「誰でしょう?ゲーム」。

グループに分かれて、それぞれ相手チームのメンバーの内ひとりを選び、その人の特徴を書き出します。 それがいったい誰なのかをお互いに当てるゲーム。 様々な言い回しをネイティブのフランス語で色々聞けて楽しかったですね~。

以下はちょっとだけ専門的な話。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 私は avoir l'air (~のようだ、~みたいな雰囲気がある)の性の一致を誤解していたことがわかって勉強になりました。 考えてみれば、この言い回し全体が丸ごとêtreとしての機能を持っているので、一致する時は主語と一致が起こるんですね。 EIle a l'air gentille. gentilはairにかかっているのかと思っていました。やんなっちゃうな、フランス語始めてもう8年も経ってるのに、今更この事実を知るって・・・やっぱり文法をなめたスタートがたたっていますな。

授業の後、お二人に「日本語でこれは初めて知った!ということはあった?」と聞いたら、 二人とも「捧げる」という言葉だったそうです。 (「Beetoven a dédié une oeuvre à Napoléon(ベートーベンはナポレオンにひとつの作品を捧げた)」という文の訳に使った)

参加者みんながそれぞれ何か新しい知識を得て、にこにこ解散したのでした。よかった。

ところで、二人が「まりはネイティブみたいにしゃべるね、びっくりした!発音に日本語なまりがない」とおっしゃってくれました。 こういう太鼓判を押してもらえるとすごくありがたい。 生徒さんにも安心して発音を真似してもらうことができるというのは重要です。 日本人に習ったからといって必ずしも発音のレベルが下がるわけではないし、フランスに生まれなくても正しい発音はできるんだってわかると心強いです。

しかしジャン=マリーさんも、サミュエルさんも日本語が堪能でした。 「ボーダー」は横のしましまで 「ストライプ」は縦のしましま だということを授業中に初めて知り、私の日本語は崩壊 「先生は、フランス式だったのね」と誰かがフォローしてくださいました・・・おやさしい。 (フランス語では縦縞も横縞も全てrayures)

e-cor フランス語コミュニケーション教室から緊急のおしらせ

いつもDIURNALEM 及び e-cor フランス語コミュニケーション教室のHPをご覧頂きありがとうございます。現在ドメインの不具合によりe-corのHP  http://ec0r.com が閲覧できない状態になっております。 数日のうちに復旧すると思いますので、またこちらでもご案内させていただきます。 なお http://ec0r.petit.cc/ より、同じ内容をご覧頂くことができます。 ご連絡、ご質問などはこちらのメールフォームよりお願いいたします http://ec0r.petit.cc/strawberry1/ e-cor フランス語コミュニケーション教室の参加者の皆様 お知らせメールでもご案内しましたように、通常のメールコンタクトが不可能になっています。 授業の欠席などのご連絡は携帯メールの方にお願いいたします。 大変ご迷惑をおかけして申し訳ありません。 e-cor フランス語コミュニケーション教室 酒井 麻里 10/28 0:32 無事解決いたしました。通常通り http://ec0r.com よりご覧頂くことができます。 大変ご迷惑をおかけ致しました。

TuとVousのあやしい関係

ptt fleur

 une Modeste mignon

またもや昔話を御免。 留学して間もない頃、日本人の友達がこう言った。 「あのさ、ビズゥ(頬にキスをする親しいもの動詞の挨拶)をね、男友達とするじゃん。 あれって、もし、こっそりその人のことが好きだったりしたら、超ドキドキだろうね。」 ・・・考えても見なかった! ビズゥ問題は、確かに留学生にとってなかなか悩まされるものなんだけれど、フランス人同士でも結構気を使うものらしい。大学の女友達たち(フランス人)の間で、たまに 「あいつ、CM(大講堂で受ける必須科目)が一緒なだけで別に親しくないのに、ビズゥしてきた」 「マジで?」 「しかも、口に超近いところで、思いっきり唇くっつけてきて、もう超キモいの!」 全員「ヤーっ、キモ~!」 という会話があるのだ(だから、男性諸君は気をつけたほうがいい)。 基本は、頬をくっつけて「ちゅっ」という音を出すだけなので(文章で書くとなんとなくヒワイ)、唇でぶっちゅとやると嫌われることが多いらしい。 私の場合、ビズゥよりも微妙でむしろドキドキするのは「Vous」が「Tu」に変わる瞬間。 (日本語で言うと、Vousは敬語で「です、ます」Tuは「タメ語」で「だよ、なの、じゃん」) フランス映画や小説を翻訳で楽しんでいるとわからないが、原語だと、その瞬間をドラマティックに感じてしまう。 男女では、気持ちが通じ合った瞬間に自然にTuになるので、キス(ビズゥではなく)の後の一言はだいたいTuに変わる。 同性でも同じことで、本当に心を許しあった瞬間に、前置きなしで代名詞の切り替えが行われる。 この間見た「ぼくの大切な友達」でも、フランソワとブリュノがサッカーに行った帰りに、敵チームのサポーターに「アホ!」と叫んで逃げた後、Tuに切り替わったのに思わず感動してしまった。言葉の距離が心の距離を表している。 (ただ、親しくなって気持ち的には「Tu」なんだけれど、立場とか年の差とか、もろもろの関係の微妙さでVousのままのというのはよくある。一昔前は、由緒正しい家柄の場合の家族間や「同士」という意味でもVousを使っていたし) これを、日本語で表現するのはなかなか難しいし、字幕でそんな小技をやられても気がつかないか、「???」となる。 今のところ原語でのみ楽しめる、秘密の瞬間なのかもしれない。